伊勢神宮(内宮・外宮)
趣味が欲しいなぁと思ってた今日この頃,友人から誘われて伊勢旅行に行くことになりましたo(´∇`*o)
伊勢といえばぱっと思いつくのは伊勢神宮ですよね!ということでこれを機に御朱印集めをさせていただくことにしました!!
とはいうものの,神社の歴史も知らずに,ただ御朱印をいただくのは失礼なような...
というわけで,伊勢神宮について調べてみました~~
1.構成
そもそも伊勢神宮は日本の古くからすべての神社の最上位に君臨するとてもありがたい神社として扱われてきました.
神宮は天照大神を祭る皇大神宮(こうたいじんぐう)と豊受大神を祭る豊受大神宮(とようけだいじんぐう)など2所の正宮と14所の別宮,43所の摂社,24所の末社,42所の所管社からなる.皇大神宮と豊受大神宮は通称「内宮」「外宮」と呼ばれる.
2.正宮の御祭神について
2-1.天照大神(内宮)
イザナギとイザナミの娘.日本列島はこのイザナギとイザナミによってつくられたことになっています.
天照大神は日本の皇室の祖先にして,太陽の神といわれています.有名な「岩戸隠れ」は「日食」をモチーフにしたと考えられています.
2-2.豊受大神(外宮)
イザナミの孫.つまり現代風にいうと天照大神の姪もしくは甥にあたる.性別所説あり.食物の神様.これまた有名な「天の羽衣」伝説の天女にあたるという説がある.
3.そもそもなぜ伊勢に?
天照大神は,もともと天皇のそばで祀られていたが,第10代崇神天皇の御代に,寝殿をともにするのは畏れ多いという理由で皇居外のふさわしい場所にお祀りされることが決定する.そこでいったんは大和の笠縫邑(かさぬいのむら)にてお祀りされることとなった.
次代である第11代垂仁天皇の御代,永遠に神事を続けることができる場所を求めて皇女・倭姫命(やまとひめのみこと)が適地を探すこととなった.伊賀,近江,美濃などを回り,伊勢に来た時,「都からは遠いけど,美しい場所だからここにいたい」という神託が下り,ここに祀ることになった.
時は流れ第21代雄略天皇の御代.雄略天皇の夢に天照大神が現れ,「一人では寂しいから,豊受大神を連れてきて」といったことから外宮に祀られるようになったのが現在の神宮の正宮の成り立ちである.
3.別宮について
3-1.月夜見宮(外宮)
御祭神:月夜命(つきよみのみこと).ツクヨミとして一般に知られている.天照大神の弟神.月の神.
概要:外宮の別宮の中で唯一,宮域外にある神社.
3-2.倭姫宮(内宮)
御祭神:倭姫命(やまとひめのみこと).第11代垂仁天皇の第4皇女.伊勢神宮の創健者.二代目斎宮.
概要:大正12年(1923年)の創建と以外に新しい.
3-3.月読宮(内宮)
御祭神:月夜命(つきよみのみこと)
概要:宮域内に月読荒御魂宮,伊佐奈岐宮,伊佐奈弥宮と他の内宮別宮の3社がある.御祭神はそれぞれツクヨミの魂,イザナギ,イザナミである.
参拝の順序は月読宮➝月読荒御魂宮➝伊佐奈岐宮➝伊佐奈弥宮の順で参拝するのが正しいとされる.並んでいる順番は月読荒御魂宮➝月読宮➝伊佐奈岐宮➝伊佐奈弥宮なので注意が必要!
3-4. 伊雑宮(内宮)
御祭神:天照大神御魂
概要:読みは「いざわのみや」.
江戸時代には聖徳太子が編纂を命じたと伝えられる「先代旧事本紀大成経」が出回り,その中に,「内宮,外宮は伊雑宮の分家である」という主張があったため,ひと騒動が起きた.結局,当時の朝廷はこの出回った「先代旧事本紀大成経」を偽物とし,関与した者を罰したが,果たして...
3-5.瀧原宮(内宮)
御祭神:天照大神御魂
概要:伊雑宮同様,天照大神の御魂を祀っている.明確な違いは次回までの宿題ということで...
4.その他周辺神社
4-1.二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)
御祭神:猿田彦大神,宇迦御魂大神
概要:猿田彦大神は「みちびきの神様」といわれ,交通安全や学業成就など様々な幸せに導いてくれる神様であると考えられています.宇迦御魂大神(うかのみたまのおおかみ)はお稲荷様と同一視もされる女神.五穀豊穣の神といわれ,また繁栄の神であるとされる場合もある.イザナミとイザナギの子とされる.
この神社は観光名所の一つ「夫婦岩」でも有名.また岩戸隠れでおなじみ「天岩屋」もある.
4-2.猿田彦神社
御祭神:猿田彦大神
概要:二見興玉神社と同様に,伊勢神宮に参拝する前に訪れるのが良いとされる神社の一つ.君が代の歌詞にも出てくるさざれ石が存在する.
伊勢神宮参拝における注意点
①内宮は左側通行,外宮は右側通行と左右が逆なので注意!!(それぞれの手水舎の位置に合わせられている)
②鳥居の前では軽く一礼,参道の真ん中は神様の通り道なので歩かない
鳥居をくぐることは汚れをはらう意味もある.また,くぐるときは左足から踏み出すといったことにも留意!
③手水舎での作法
右手を清める➝左手を清める➝左手に水をすくい口をすすぐ➝左手を清める➝ひしゃくを垂直に持ち,水を伝わせるようにしてひしゃくの柄(持ち手)を清める
④参拝するときは外宮から!!
「外宮先祭」というように,ほとんどの祭事が外宮から行われている.これは天照大神の御神慮だと言い伝えられている(「太神宮諸雑事記」).よって外宮から参拝するというのが一般的.
⑤正宮ではお賽銭をしない!!
参拝するのは,個人のお願い事をするのではなく,今日まで無事に生きることができていることを感謝しに来るという考えがあるからです.
白い布を敷いてあたかもお賽銭箱のような場所がありますが,あれはお賽銭により,神聖な場所が汚されないようにしているガードの役割だけです!!
個人的なお願いをする場合はそれぞれの「第一の別宮(内宮→荒祭宮,外宮➝多賀宮)」に行きましょう!!.
⑥拝礼は二拝二拍手一拝
参拝の際には作法を守り,また歴史を知りながら行くと楽しくなるかも!
今回はこの辺で...